で、こうやってこの日は何人もの新参お父さんをゲットしました。
このいっぺんにたくさんのお父さんをゲットする作戦を「投網作戦」といいます。ハイハイ!
お父さんの名簿は「秋津の財産目録」
「あり地獄作戦」や「ひとりの背後のもうひとり作戦」でゲットしたお父さんたちはもちろんですが、「投網作戦」でゲットした何人もの新参お父さんにも必ずやってもらう儀式(?)があるんです。
上棟式のころあいを見てお父さんに紙とペンを渡します。
紙の上部には、リーダーの名前・子どもの学年とクラス・住所・電話番号をサクラとして書いてあります。だから、お父さんはその下に同じように書いてくれます。
その瞬間、「○○さん、次のイベントの案内もお知らせしますから必ず来てくださいね!」と書いてくれたばかりのお名前を大声でいいます。
この「○○さん」と笑顔とともに声に出すことが大切です。新参お父さんは親しみを感じますからね。
こうして集めたたくさんのお父さんの名簿は、「秋津の財産目録」として以後に活かすんです!
お父さんをリピーターに育てるコツ
もうひとつ、リーダーの資質として大切なのはマーケティング力。
つまりお父さんたちのお仕事や興味のあること、得意な分野などをふだんから心がけて知るようにする能力です。
でも、地域は名刺や肩書きを持ち込むことは禁物です。だって、どんな会社に勤めているのかや偉いかどうかなんて関係ないからね。地域で生きるにはなんといっても「汗をかくこと」なんですから。
だけど、お父さんたちとのさりげない会話から、「○○お父さんはモノづくりに興味があるんだ」とか「□□お父さんはコンピューターの仕事をしているんだ」とかを知ったら、必ず心のたんすの引き出しにしまっておくことが大切です。
そうすれば、たとえば「□□お父さん、名簿をエクセルでつくってくんない?」と頼んでも、まず断られることはありません。それどころか喜んでやってくれますから。
ひとはだれでもそうですが、頼まれること、他人に喜ばれることってうれしいですからね。そして、そのうれしさがバネとなって自尊心がむくむくと立ち上がり、次への参加の意欲となりリピーターに育っていくんです。うん!
てなことで、秋津も最初は苦労したこと、でも子縁を介した禍を転じて福となすさまざまな工夫をしてきたからこそ今日の秋津になったんです。ちゃんちゃん、と!
では、次回まで、アディオス! アミ~ゴ!
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