で、ここからがPTA会長の肩書きを活かしての私の本番。
お父さんに電話をして会いに行きます。
秋津小学校の飼育小屋づくり途中の上棟式で小銭や飴玉などを撒くお父さんたち。1991年11月
で、趣旨や作業の日数、経費はPTAから出ることなどを伝え、一緒に楽しく「アレ」もやり、このお父さんに設計図を描いてもらう了解をいただき「一丁上がり!」とあいなるのでした。
こうやって、奥さんや子ども・PTA会長が結束してひとりのお父さんをぐいぐいと引きずり込む作戦を「あり地獄作戦」といいます。あ、「一本釣り作戦」ともいうけどね。
で、くだんのお父さんははりきって図面を描いただけではなく、土日や祝日をあてて7カ月も続いた飼育小屋づくりのトップとして、実にまめに楽しく采配してくれたのでした。
「ひとりの背後のもうひとり作戦」
飼育小屋づくりは、最初は3人のお父さんで計画しました。
ひとりは図面を描いたお父さん。ふたり目は図面をもとに魅力的なカラーの立体画を描いてくれた旧知でデザイナーのお父さん。で、PR役の私です。
で、3人ともやる気と意欲満々!
「でさぁ、3人がもうひとりずつお父さんを誘おうよ」と、作業の開始までにお父さんを6人に増やすことを提案しました。
6人も集まれば作業は分担され、各人の負担が軽減されるのでいい感じだからね。
このように、やりたがりのひとりずつがもうひとりを誘い込む作戦を「ひとりの背後のもうひとり作戦」といいます。
で、1991年8月の作業開始の当日には、PTA広報紙でのPRも功を奏し12人ものお父さんと、校長さんなどの男性先生ら数名が集いました。