2024年4月21日(日)

勝負の分かれ目

2023年6月26日

 この強さは「本物」かもしれない。横浜DeNAベイスターズが6月25日に本拠地・横浜スタジアムで行われた阪神タイガース戦で5-3と完勝。同一カード3連勝を果たし、阪神と入れ替わってセ・リーグ首位に躍り出た。

(写真:AP/アフロ)

 この日、先発マウンドに立ったのはトレバー・バウアー投手だった。7回途中までを114球、7安打4四死球3失点。ベストピッチとは言い切れないまでも緩急を巧みにつけながら要所を締めて粘投し、今季5勝目を飾った。

 絶望的な貧打にあえぐ阪神打線のお粗末な拙攻に助けられたのも事実だが、大崩れせず試合をつくりあげる投球術はさすがの一言だ。やはり2020年サイ・ヤング賞の実力はダテではなかったということであろう。

 今年5月3日の一軍初先発から8試合で5勝をマークしているのだから、そのペースも驚異的と評していい。6月の月間4勝も2003年のドミンゴ・グスマン以来、球団の外国人投手としては20年ぶりの記録という。

二転三転の評価も応援を続けるベイ党

 ここまでバウアーに対する評価は二転三転している。21年から3年契約を締結したロサンゼルス・ドジャースでプレーしていたが、同年5月に女性への暴行疑惑が明るみに出て告発されたことを受け、一大スキャンダルとなり、規定によってMLBと同選手会から長期出場停止処分を受けた。

 結局、証拠不十分とされて不起訴となるも約1年半にわたる出場停止は解けないまま今年1月にドジャースから解雇された。このタイミングでバウアーに白羽の矢を立てたのがDeNAだった。

 米国のMLB関係者や現地ファンたちはたとえ前述の案件が不起訴処分になってもトラブルメーカーのイメージが否応なしにまとわりついてしまったバウアーに冷めた目線を一貫して向け続けているが、ベイスターズのファンはほぼ大歓迎ムードで受け入れた。何せサイ・ヤング賞受賞歴を誇る現役バリバリのメジャーリーガーが日本にやって来たのだ。


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