休日を登校日にかえた秋津まつり
ところで、学校が秋津まつりへ参画するようになったのは2004年度から。その3年前から文部科学省のコミュニティ・スクールの研究指定校になっていたこともあり、「学校も地域行事に参画し、いっそう学社融合を推進しよう」となったから。
低学年は授業である「生活科」を、3年生以上は「総合的な学習の時間」をあてます。
秋津っ子一芸大会のほか、1・2年と4年生全員は、本祭りの日曜日に手づくりの子ども神輿を担いでまちなかを練り歩きます。
秋津の伝統「ばか面(めん)踊り」を秋津祭りで地域の人々に披露する子どもたち
3年生は、秋津コミュニティのサークルである「秋津ばか面(めん)愛好会」の大人と授業で一緒に学んだ「ばか面踊り」を、オープニングパレードで披露します。
5・6年生は、「学校と地域の大運動会」でも披露する秋津名物「ソーラン節」を民謡サークル「どんくつ」の生演奏で元気に踊ります。
とくにこのソーラン節はうれしいんです。
学校が参画するようになる以前は、有志の子どもたちが自主的に参加して引き継いでいたのですが、登校日になり全員参加になったから。
もちろん学校の代休は、別の週の平日にとります。そのことは保護者も納得しています。
こんなふうに、休日ではあっても授業化に値する地域の行事を、よりよい子育ちとまち育ての観点から学校と地域が話し合いとり込みながら秋津は改革しています。
古いまちでは、地域の伝統行事を学校と一体で行うことはあたり前かも知れません。でも秋津のような新興の学校自らが、地域と響きあい素敵に改革してきたことを私はとてもうれしく思います。
信じて頼られるお化け屋敷の
「お助けマン」のお父さんたち
「お助けマンさ~ん、恐いのでお願いしま~す!」と子どもたち。
「よっしゃ! おれが行こう!」と、待機するおじさんたちのなかからあるお父さんが飛び出します。