2024年7月14日(日)

インドから見た世界のリアル

2023年12月18日

 南アフリカに中国とロシアの海軍が来て、3カ国で海軍共同演習などを行っているのである。中国の展開は、レユニオン島も対象で、すでにレユニオン大学には、中国政府の出先機関とも言われる中国語教育機関、孔子学院が設置されている。

レユニオン大学の孔子学院(筆者撮影)

 そこで、このような動きに危機感を覚えたフランスが、今回の国際会議を開催し、QUADとの連携を模索しているのである。

動くフランス、米国、インド

 実は、このような動きに危機感を覚えたのは、フランスだけではない。米国、インドの動きも盛んになっている。

 米国は、インド洋では、ディエゴガルシア島を拠点に展開してきた。今回、バンコクからレユニオン島へ向かう飛行機は、ディエゴガルシア島の近くを通っており、中継地であることがわかる。

バンコクからレユニオン島へ向かう飛行機はディエゴガルシア島の近くを通過した(筆者撮影)

 このディエゴガルシア島は、米国が英国から借りる形で基地を設置しているのだが、その領有権をめぐって、英国とモーリシャスの争いになっている。現地で聞いた情報では、英国はモーリシャスへ料金を支払うことを提案したが、モーリシャスが価格を異常なほど釣り上げて、もめているとのことだ。中国はモーリシャスの動きを支援して、米国軍を困らせたいと、考えているかもしれない。

 最近動きが激しいのはインドだ。インドは、マダガスカル、モーリシャスなどに海軍施設を設置してきた。海軍展開のための通信施設である。

インド洋におけて、インドは港湾建設や能力構築支援、武器供給などを展開(筆者作成) 写真を拡大

 また、最近は、モーリシャスやアフリカ沖の島国セーシェルのための海軍の港を設置する話を進めている。セーシェルやモーリシャスは大きな海軍を持っていないから、事実上、インド海軍が使用する施設とみられているが、特にセーシェルで反対運動が起き、計画通り進むかどうか、疑問視されつつある。おそらく中国が反対運動を支援しているのだろう。


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