2024年6月15日(土)

バイデンのアメリカ

2024年4月12日

 20年選挙では女性有権者の投票率が男性を上回ったことと合わせ、女性票がいかにバイデン当選に大きく寄与したかを如実に示している。

 また、これと関連して、独身女性に限定した両候補得票率を見ると、バイデン候補62%に対し、トランプ候補は36%にとどまっており、女性の間での不評がトランプ氏敗戦に影響したことを裏付けている。まさに、近年「米大統領選は女性票次第」といわれるゆえんだろう。

今回の大統領選での女性の動きは?

 そこで気になるのが、今回大統領選における女性有権者動向だ。

 「ジョー・バイデンとカマラ・ハリス(副大統領)は女性のために戦い続けます。トランプ返り咲きは女性にとって災害です」――。バイデン再選委員会は去る2月、今後の選挙戦の重要戦略の一環として全米女性有権者に向けたこんなスローガンを掲げたキャンペーンをスタートさせた。題して「バイデン―ハリスのための女性プログラム」。

 その旗揚げに際し、ジル・バイデン大統領夫人自らが同月下旬の週末を縫って、激戦が予想される州のうち、まずジョージア、ネバダ、アリゾナ、ウィスコンシン4州の主要都市を訪れ、女性たちの集会に参加した。

 ジョージア州アトランタでの集会では、自らマイクを手に登壇、「トランプ候補は私たち女性の身体をさげすみ、女性の活動を軽視し、妊娠中絶の女性の権利を奪ってきた」「彼に2度と政治を任せてはならない。24年大統領選の今年こそ全米の女性が立ち上がる時です」などと熱弁をふるった。

 ハリス副大統領も同日、全米向けビデオ録画を流し、「ジル夫人とともに私も銃砲暴力から女性を守り、女性の生存権死守のために戦っていきます。皆さんも自分の娘、姉妹、友人たちに働きかけ、11月の投票日に向けて歴史を作りましょう」と呼びかけた。

 これまでの世論調査結果によると、女性票に関するかぎり、バイデン候補がトランプ候補を一貫してリードしてきている。

 定期的に有権者動向を追跡してきているQuinnipiac 大学が去る1月末、発表した全国調査によると、女性有権者支持率はバイデン氏58%に対し、トランプ候補は36%だった。昨年12月の同調査時と比べ、バイデン氏は5%アップとなる一方、トランプ氏は逆に5%ダウンとなった。

 また、同大学が去る3月27日発表した調査結果でも、女性支持率はバイデン氏60%、トランプ氏35%となっており、女性有権者の間でのトランプ氏の不評は減るどころかむしろ広がる傾向にある。


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