(表2)アラスカ・ベーリング スケトウダラのTACと実際の漁獲量
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日本のサバの資源は、実は莫大であり続けることができるはずであり、厳格な個別割当制度を実施すれば、国内の水産業に大きな好影響を与えるのですが残念な話です。
参考までに、アラスカの代表魚種であるスケトウダラの漁獲枠(TAC)と漁獲実績の(表2)をご覧ください。北欧鯖同様に、米国の翌年のスケトウダラの漁獲枠も、毎年年末にかけて水産業界では大きな話題になります。日本に輸入されている北米、欧州、オセアニアの天然の水産物では、漁獲枠で管理されていない水産物を探す方が難しく、個別割当制度も、漁獲枠=漁獲数量も常識です。多くのマスコミ、行政、学者の方々がこの事実に気づいています。崖っぷちの日本の水産業を救うためには、国民が国際的な広い視点から現実と問題点を認識し、世論を変えることです。
日本の研究者の情報によると太平洋側で年末頃から、2013年に大量に生まれたばかりの「0歳魚」が漁獲される可能性が高いそうです。震災で漁獲を逃れたサバが生んだ稚魚たちが多いことでしょう。科学的に資源管理をしている国々では、0歳魚のサバを獲るようなことは、資源的にも経済的にも、あり得ないことなのです。しかし、恐ろしいことに日本ではこの0歳の稚魚たちを守る制度がないのです。
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