2025年3月21日(金)

Wedge REPORT

2025年2月14日

構想がいよいよ形へ

 場所を提供する鷹城会長は「藤田さんからこの計画を聞いたのがきっかけだった。そのプロジェクトが実現することになり、非常に嬉しい。羽田空港は年間旅客数は約8600万人であり、世界で5番目の規模。今は国際線の旅客数が増えている。医療面で国内外の交流が始まれば、考えていた以上の役割を担うことになり、しっかり務めていきたい」と指摘した。

 黒岩祐治神奈川県知事は「この『未病』というコンセプトにいち早く共感してくれたのが徳洲会の皆さんだった。また、これを米国のオハイオ州立大学につないでくれたのが藤田さんでした。日米の医療連携により世界、インド・太平洋地域のヘルスケアに貢献するのは素晴らしいことで、実のあるものに育てていきたい」とサポートを約束した。

日本の医療の国際化を進め、発信するプラットフォームを

 橋渡し役を担った藤田氏はこのプロジェクトの狙いについて「日本の医療は世界でも優れた面があるが、システム自体が国際化してない。私が理事を務めるオハイオ州立大学(OSU)は学生数が約6万5000人いる全米でも有数の総合マンモス大学であり、附属病院もあり、世界をリードする様々な最先端の科学技術を研究している。OSUと日本の徳洲会をつなぐことを通じて、日本の医療の国際化を進め、それを発信するプラットフォームを作りたいと考えている」と語った。

 医療施設の詳細については、これからだが、日米共同プロジェクトが日本の空の玄関口にできることの意義は大きい。藤田氏が常々掲げる日本の「医療外交」にも資することになるだろう。

Facebookでフォロー Xでフォロー メルマガに登録
▲「Wedge ONLINE」の新着記事などをお届けしています。

新着記事

»もっと見る