2025年4月3日(木)

商いのレッスン

2025年2月22日

顧客は正しい? 正しくない?

 正しい姿勢を示す、顧客にも従業員にも愛される二つの店がある。

 原則1 顧客は常に正しい

 原則2 たとえ顧客が間違っていると思っても、原則1を読み返せ

 店頭に置かれた巨石にこう刻んでいるのは、米国東海岸の人気スーパーマーケット、スチューレオナルド。米国経済誌『フォーチュン』の働きたい会社特集のトップ100の常連としても知られている。

 一方、店頭に次のように掲げるのはイタリアの総合フードマーケット、イータリーだ。買い物、食事、学習を一つの店舗で体験できる。

 1.顧客はいつも正しいわけではない

 2.イータリーもいつも正しいわけではない

 3.違いを認め合い、調和を築く

 これら二つの企業は全く逆の顧客観に立っているように思える。いったい、顧客は正しいのか、正しくないのか。

 日本では長らく顧客は「神様」とされてきた。それがカスハラの昨今は「敵」扱いである。否、顧客と事業者はどちらが上でも、どちらが下でもない対等な関係にある。そこにあるべきは、人間同士の深いコミュニケーションと、信頼でなければならない。つまり顧客は、ときに意見を違えても調和でつながる「友」であるべきなのだ。

 このとき、顧客は常に正しい。全てのビジネスは顧客なしでは成立しないからだ。クレームをカスハラ化させない顧客認識こそ、最良のカスハラ防止策だと二つの店が教えてくれる。

お客様は​常に正しくはない
商人も常に正しくはない
相違を認めて調和をはかるとき
お客様は常に正しい
Facebookでフォロー Xでフォロー メルマガに登録
▲「Wedge ONLINE」の新着記事などをお届けしています。

新着記事

»もっと見る