この見た目のデザインや「テック感」が、若者を中心に新しいもの好きにウケているようだ。
また、インドの電動二輪車市場が電動スクーターが主流となっている中、「バイク」に分類される『Roadster X』の発売を開始。今後、さらなる製品ラインナップの拡充が期待される。
ホンダとスズキが参入
インド市場における二輪車の約4分の1のシェアを占めるホンダも、電動化の波に乗る。
24年11月27日、同社はインド初となる電動二輪車「ACTIVA e:(アクティバ・イー)」と「QC1(キューシーワン)」の2モデルを発表。「ACTIVA e:」は、インドで24年に約240万台を販売した人気スクーター「ACTIVA」をベースに開発された電動モデルで、ホンダの電動二輪車市場における新たな柱となると考えられる。
これらはインド南部ベンガルール近郊のナラサプラ工場で生産され、2025年1月から予約開始、2月から順次納車が予定されている。
さらに、ホンダは28年から現地に電動二輪車の専用工場を設立し、生産を本格化する計画を立てている。これにより、インド市場に適した電動二輪車の供給を強化する方針だ。
一方、インドの電動二輪車市場で約6%のシェアを持つスズキも、25年1月にスズキの二輪車におけるバッテリーEV(BEV)の世界戦略車第一弾となる「e-ACCESS(e-アクセス)」を発表。25年3月より生産を開始し、25年4月よりインドで販売を開始する。
スズキが使う「世界戦略車」という言葉は、単なるインド専用モデルではなく、「スズキが今後グローバルに展開する電動二輪車の先駆けとなるモデル」であることを意味する。このモデルを皮切りに、スズキはインドにとどまらず、グローバル市場での電動二輪車戦略を加速させる見込みだ。