2025年3月26日(水)

WEDGE REPORT

2025年3月11日

 この見た目のデザインや「テック感」が、若者を中心に新しいもの好きにウケているようだ。

 また、インドの電動二輪車市場が電動スクーターが主流となっている中、「バイク」に分類される『Roadster X』の発売を開始。今後、さらなる製品ラインナップの拡充が期待される。

ホンダとスズキが参入

 インド市場における二輪車の約4分の1のシェアを占めるホンダも、電動化の波に乗る。

 24年11月27日、同社はインド初となる電動二輪車「ACTIVA e:(アクティバ・イー)」と「QC1(キューシーワン)」の2モデルを発表。「ACTIVA e:」は、インドで24年に約240万台を販売した人気スクーター「ACTIVA」をベースに開発された電動モデルで、ホンダの電動二輪車市場における新たな柱となると考えられる。

ホンダの「ACTIVA e:(アクティバ・イー)」(公式サイトより)

 これらはインド南部ベンガルール近郊のナラサプラ工場で生産され、2025年1月から予約開始、2月から順次納車が予定されている。

 さらに、ホンダは28年から現地に電動二輪車の専用工場を設立し、生産を本格化する計画を立てている。これにより、インド市場に適した電動二輪車の供給を強化する方針だ。

 一方、インドの電動二輪車市場で約6%のシェアを持つスズキも、25年1月にスズキの二輪車におけるバッテリーEV(BEV)の世界戦略車第一弾となる「e-ACCESS(e-アクセス)」を発表。25年3月より生産を開始し、25年4月よりインドで販売を開始する。

スズキの「e-ACCESS」(公式サイトより)

 スズキが使う「世界戦略車」という言葉は、単なるインド専用モデルではなく、「スズキが今後グローバルに展開する電動二輪車の先駆けとなるモデル」であることを意味する。このモデルを皮切りに、スズキはインドにとどまらず、グローバル市場での電動二輪車戦略を加速させる見込みだ。


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