スーパーマーケットや日本食レストランで見かけない日本産米
メルボルンでもよく見かける国民的スーパーマーケット「woolworths」。ここで目にしたコシヒカリはオーストラリア産ばかり。750グラム(g)で5豪ドル、1㎏で約630円(1豪ドル:95円と計算、以下同じ)ほどだ。日本産米は見かけなかった。
メルボルンでも人気のスーパーマーケット「coles」には、日本産米と同じ短粒種のベトナム産のHINATAが売られていた。価格は、5㎏30豪ドルで、2850円(キロ570円)である。ここでも日本産米は見かけない。
オーストラリアで日本産米は売られていないのか? ネット等で探し出した日本産米を扱う数店のうち一つが、中華街界隈にあるTANGという中国系スーパーマーケットだった。日本産米は、5㎏で約5000円(キロ約1000円)。オーストラリア産やベトナム産の短粒種より割高だ。台湾の短粒種の新米も並んで売られていたが、セールなのか、5㎏で約2000円(キロ約400円)と割安だった。
「私たち日本人にも日本産米は高すぎて、たくさん買えない」。オーストラリアのメルボルンに住む日本人女性は打ち明ける。
女性の夫は日本人で、成長期の子どもも和食で育った。日本産米の方が味は良いとわかっているが、毎食食べる余裕がないという。仕方なく、日本産米に安価なベトナム産米、オーストラリア産米をブレンドして、育ち盛りの子どもたちの旺盛な食欲に対応しているそうだ。