2025年3月26日(水)

お花畑の農業論にモノ申す

2025年3月21日

来るべき国内での競争にも備えて

 JAや行政などは、10年以上前から、海外で日本産米の販売に取り組んできている。コメ輸出の経験値は蓄積されている。

 その課題を整理し、改善すべき点は何か、そして輸出を持続可能にするために、官民一体となった研究開発を進め、農家が新しい栽培技術を導入・増産できるような環境を整えることが求められる。

 それは、輸出だけの問題ではない。冒頭のレビット大統領報道官の発言にもあるように、いつコメの関税に手をつけられるか、わからない。そうなってくると、現時点でもスーパーマーケットなどで見かける輸入米がさらに増える可能性もある。海外産と国内産のコメが競争する時代が来るだろう。

 海外市場で起きている激しい競争が国内でも起きる可能性がある。その時、海外で戦える日本産米であれば、来たるべき国内での競争にも耐えうるはずだ。そのためにも政府が生産者にも消費者にも納得できるロードマップを示し、その準備を農家と農業関係者が知恵を出し合い総力を挙げて、今こそ推進すべきではないだろうか。

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