選手村外でも和食が提供され人気に
ロンドン、ソチ五輪の選手村の外に設置されたマルチサポート・ハウスも選手らには好評だった。ロンドン五輪では、大会期間中1日平均150人が利用。高濃度の酸素を吸入し、疲労回復を促す「高気圧カプセル」や競技後に筋肉をリラックスさせる「リカバリープール」などがあるが、人気だったのが、やはり食事。選手らがトレーニング後にたんぱく質や炭水化物をしっかりとるための「リカバリーミール」、競技直後や合間に摂取する「リカバリーボックス」の利用が多かった。
図5(左)ロンドン五輪の時にマルチサポート・ハウスで出されたリカバリーミールの一例。バランスよく、多くの品目がある
図6(右)同じくロンドンで出されたリカバリーボックス。おにぎり、バナナ、野菜ジュースがある(写真:亀井明子さん提供)
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図6(右)同じくロンドンで出されたリカバリーボックス。おにぎり、バナナ、野菜ジュースがある(写真:亀井明子さん提供)
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「選手たちには、国内と同じような食事ができたと評判でした」と、報告書作成やサポートハウスにかかわった、JISS栄養グループリーダーの亀井明子さんは話す。亀井さんらは、ロンドンでは男子体操などをサポートしたという。
アスリートの正しい食事、栄養の摂取は、体に対する理解、習慣がものをいう。科学的なデータに基づいた、食事、栄養を摂取するのは、筋力、メンタルトレーニングと並んで重要であり、その認識は選手たちにも広がっている。アスリートでのこうした知見は、我々一般人の健康管理などにも大いに参考になる。
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