2025年12月3日付のワシントン・ポストで、ジョージ・ウィルが、ベネズエラにしろ、ウクライナにしろ、トランプ大統領と彼の取り巻きは単に無能力という以上に遥かに劣悪だという論説を書いている。
国防長官ヘグセスは戦争犯罪人のようである。如何なる作戦上の必要性も、ベネズエラの沖合で米軍により破壊された麻薬密輸ボートの一隻の残骸にしがみつく二人の生存者の殺害を指示するヘグセスの命令を正当化しない。
彼の命令は二つの情報筋によるものとしてワシントン・ポストが報じ(一つの情報筋は「命令は全員を殺害しろ」というものだったと語った)、ヘグセスによって明示的に否定されていない。トランプは、ヘグセスは「そうは言っていない」とトランプに告げたと言っている。
もし、トランプが言った通りだとすれば、ボートを破壊した作戦司令官がヘグセスの命令に従うために生存者を攻撃するよう命じたと語ったのは奇妙である。生存者が殺されて44日後(10月16日)、米国南方軍を率いる海軍大将が辞任を発表した。通常3年が任期の地位であるが、彼は就任後まだ1年である。彼は理由を述べなかったが、推定は可能である。
この倫理観の荒廃した政権による生存者の殺害は、国民に吐き気を催させるはずである。恥の能力が欠如した国は危険である。最近のウクライナの「和平計画」が証明している。
トランプ大統領がウクライナの解体のための28項目の計画を公表した。計画は、ウクライナの参加のないまま、トランプ政権とロシア当局がやっつけ仕事で作られた。
それは、ウクライナはロシアがほぼ4年の侵略で占領に失敗した土地を割譲する、ロシアは 北大西洋条約機構(NATO)の構成、ウクライナ派遣の平和維持部隊、ウクライナ軍の規模について拒否権を持つ等である。ルビオ国務長官は、警戒を強める上院のかつての同僚達に、計画はロシアによる最初の一手に過ぎないと語った。
