トランプ発言は「公式化」されるか
トランプ大統領が言葉通りの行動を見せるかどうかはわからないが、従来の米国の立場をトランプ大統領は相当に揺るがしたことが明らかになった。その代償として米国が何を得るのか、経済か、イランか、現時点では定かではない。だが、ディールのカードにされかねない台湾の人心は相当に乱れ、対米不信も生みかねない。
もちろん、トランプ大統領の発言は、メディアの取材に応じた内容であり、首脳会談での発言や共同声明ではない。米国政府が会談後に発表したファクトシートでも台湾問題についての記述はない。
9月に習近平国家主席が訪米するが、アジア太平洋経済協力会議(APEC)、主要20カ国・地域(G20)などを含めた米中の首脳会談のチャンスがあと3回ある。中国にとって今回は「洗脳」と呼ぶかどうかは別に、トランプ大統領の台湾理解を操作する「認知戦」に一定の効果をおさめたと考えただろう。
今後どこかの段階で、トランプ発言をどうやって「公式化」するか、中国は虎視眈々と狙っているはずである。

