2026年6月16日(火)

チャイナ・ウォッチャーの視点

2026年6月16日

輸出規制は無意味なのか?

 これほど大規模な密輸が横行しているとなると、現行の半導体輸出規制は無意味ではないか。この疑念については米国でも賛否両論の議論が交わされてきたが、妥当な答えとしては「完全な規制は実現できていないが、中国のAI開発をある程度制約している」というものになろう。

 そもそも、リスクとコストが発生するAI半導体密輸がこれほど流行していること自体が中国でのAI半導体不足を証明している。十分な数が確保され、中国企業がプレミアム料金を支払わなくなれば、密輸は衰退するはずだ。

 ゆえに米国政府は今後も先端半導体の輸出規制強化を続けていくだろう。密輸対策もさらに徹底される。日本もその信用が悪用されることがないよう、独自の対策強化が必要となっている。

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