2026年6月25日(木)

トランプ2.0

2026年6月25日

民主党が手に入れる「攻撃材料」と共和党内の「亀裂」、そして2人への影響は……

 民主党は11月3日の中間選挙に向けて、新たな攻撃材料を手に入れる可能性が出てきた。上で説明したイランへの巨額の資金流入は――米国民の税金ではないとトランプは主張しているが――選挙戦の争点にすることができる。

 また、覚書合意を巡り、共和党内に亀裂が生じたことも、民主党には「朗報」である。党内の対イラン強硬派や、予備選でトランプの刺客に敗れた議員等は、覚書合意を受け入れがたいものとし、それらの議員の中には外交政策上の大失敗とまで批判する者もいる。さらに、合意した覚書は「アメリカファースト」ではなく、「イランファースト」だとも指摘されている。彼らの非難の矛先が、トランプと共に覚書に署名したバンスに向かっていると、米有力紙ワシントン・ポストは報じた(電子版6月17日付)。

 このような状況の中で、2028年米大統領選挙でバンスのライバルになると見られているマルコ・ルビオ国務長官兼大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、自身のキャリアに傷を付けないように覚書とイランとの協議から距離を置きたいのが本音だろう。

バンスは米CBSとのインタビュー(6月14日公開)で、秋の中間選挙が終了したら、セカンド・レディ(副大統領夫人)のウーシャ・バンス氏と2028年米大統領選挙への出馬について話し合うと明かした。今回の覚書署名と最終合意に向けた協議の結果が、次の大統領選挙においてバンスのアキレス腱になるかもしれない。

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