2026年11月8日(日)

モノ語り。

2026年11月8日

リクエストによって作られた「自家製お土産」

 楽只で提供される料理には化学調味料を使わず、自家製調味料を使うというのも青山さんのこだわりです。

日本料理 楽只「自家製お土産」 「自家製実山椒入り発酵鯛フレーク」(上写真)、「自家製発酵マグロの角煮」(右)、「胡麻醤油」(左)、「自家製発酵鮭フレーク」(下)

 「砂糖でも、上白糖ではなくデーツ(棗椰子を乾燥させたもの)を使うことがあります。また、発酵させるとメーラード反応を起こすので、そもそも茶色っぽくなってしまいます。色味の部分では、苦労することもあります」

 看板メニューの「揚げ鯛飯」は、鯛を麹由来の酵素を使ったオリジナルの発酵調味液につけて発酵させたもので、絶品です。そして、お客様からの熱烈なリクエストがあってつくられたのが各種の「自家製お土産」です。

 「出汁をとった後の昆布は佃煮にすることができますし、マグロは血合いの多い部分を角煮にすることができます。鯛についても、色々余る部分が出てくるので、実山椒を加えてフレークにしてみました。鯛があるなら鮭もほしいということで鮭のフレークもつくりました。鯛茶漬け向けに胡麻醤油を出していたら、それもほしいとなりまして……」

 それ以外にも、カラスミ、ドレッシング、生麹甘酒など盛りだくさんですが、時期によって在庫には変動があるそうです。楽只は、昼食・夕食ともに完全予約制、訪問される際は前日までの予約が必要です。また、青山さんは、「発酵料理講座」や味噌づくりのワークショップも開催しています。「発酵の伝道師」とも言える存在です。

日本料理 楽只
神奈川県横浜市西区平沼1-4-9
045-311-2272
昼:12:00~14:30※日曜のみ営業 
夜:18:00~22:30(LO22:00)
※昼・夜共に前日までに要予約
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Wedge 2026年11月号より
ニヒリズムを超えて 巨大災害時代を生き抜く
ニヒリズムを超えて 巨大災害時代を生き抜く

東日本大震災から15年の月日が流れた2026年。7月には令和8年熊本地震が発生し、千葉県では複数回にわたって浸水被害が起きた。日本において自然災害の危険性は尽きないどころか、甚大な被害をもたらす都市型水害など新たな脅威にも向き合っていかなければならない時代になった。巨大災害を前にして人間は無力である。だからといって、ただ茫然自失として待つだけでよいのか。事前の備えに100%はない。それでも、自分たちができる最善の対策を行い、諦めることなく「減災」の思考を持ち続けるべきだろう。巨大災害時代を生き抜くために変えるべきこと、守るべきことを改めて考えたい。


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