世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2015年4月17日

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 前方展開を強化するため、米国は、同盟国だけでなく、世界中の有志国とパートナーシップを推進している。パートナーシップは、米国の世界におけるプレゼンスを維持するとともに、相手国も国際安全保障の責任の一端を担うという意味で相乗効果を発揮する、と述べています。

出典:Ray Mabus‘Firmly Committed to Growing the U.S. Fleet’(Wall Street Journal, March 16, 2015)
http://www.wsj.com/articles/ray-mabus-firmly-committed-to-growing-the-u-s-fleet-1426548142

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 米国の関係文書によると、海軍力は、(1)人員、(2)艦船数、(3)動力(燃料・エネルギー)、(4)パートナーシップの4要素から成るとされています。上記論説を読むと、米国が海軍艦船の増強を図っていることが良く分かります。2月にオバマ大統領が議会に提出した国防予算は、前年比8%の増加で、総額5853億ドルに上ります。増額要求は2年振りとなっています。米海軍予算には、原子力潜水艦建造や横須賀配備の空母ジョージ・ワシントンの改修等も含まれています。今後、米議会での予算協議が焦点になります。

 米国の海軍力強化は、2020年までに海軍力の60%を太平洋に振り向けるとの既存の方針と相俟って、地域の安全保障の観点から、歓迎すべきことです。

 メイバスが、米国は世界のリーダーとして特別の役割があるので、米国の海軍力と他国の海軍力を単純に比較するのは間違っていると述べ、単純比較の議論をする一部政治家や専門家に反論していることも、興味深いです。

 なお、メイバスは、1988-92年ミシシッピー州知事、1994-96年駐サウジアラビア大使を歴任し、2009年から海軍長官に就いています。2008年の米大統領選挙では、オバマを支援しました。

  
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