2024年4月20日(土)

あの負けがあってこそ

2015年7月21日

 「僕は柔術も車椅子バスケもアイススレッジホッケーもそれほど違いはないと思っています。柔術は車椅子バスケに通じるし、アイススレッジホッケーも柔術に繋がるし、自分の中では全てがリンクしています。ただ、それが周りにはなかなか理解されないのですが……」

 それでもきっと堀江のスタンスは、これからも変わることはないだろう。

 最後にこれからの事を聞いてみた。

 「アメリカで車椅子バスケを学んできたので、障害を持った子どもたちに車椅子バスケを教えてあげる環境を作りたいと思っています。それはため息が出るほど長い道程です。

 アメリカには大学リーグがあって、それを頂点として、その下に高校生、中学生、小学生まで各地にたくさんのチームがあります。

 アメリカの車椅子バスケのプログラムはとてもよく出来ていて、各地のチームでは誰もがスポーツしやすい環境が整っています。だからこそアメリカは若い世代からも良い選手が次々に生まれてくるのです。

 そうした環境が日本でも必要です。障害を持っていてもスポーツができることを伝えたいし、スポーツできる環境そのものを作ってあげたいと思っています」

堀江航 プロフィール
三菱養和サッカースクール U-12,U-15
高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会優勝
都立駒場高校 全国高校サッカー選手権大会出場

車椅子バスケットボール
2004:東京愛好スポーツクラブ所属
2005:全国ジュニア車椅子バスケットボール大会 得点王
2005:No Excuse所属
2007-2008:Champaign Fire所属 NWBA ディヴィジョン2 準優勝 2nd Team All-American受賞
2008-2010:University of Illinois 所属 2009 NWBAカレッジディヴィジョン 準優勝
2010:NWBAカレッジディヴィジョン 優勝 2010 All Academic American 受賞
2011-2012:ドイツ RSV Lahn Dillに移籍。ドイツカップ、ブンデスリーガで国内2冠。
ヨーロッパチャンピオンズカップも制し、3冠を達成。
ドイツリーグ、ブンデスリーガ優勝。POKAL(ポカル、ドイツカップ)優勝
ヨーロッパチャンピオンズカップ優勝
2013:アイススレッジホッケー日本代表として世界選手権大会Bプールに出場。銀メダルを獲得
2015:ブラジリアン柔術 関東オープン マスター2 白帯 無差別級 優勝

  
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