“先延ばし”にはしない
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「考えてみたら、私は彼に洗脳されていただけだったかもしれない。『結婚しない』し『好きとも言わない』……そんなことをつきあっている相手に平然と言う人と一緒にいて、私は幸せなのかなあって……。50歳ってもう需要がないから、婚活するなら最後のチャンスじゃない? そう思ったら、やっと決心がついたのよ」
先延ばしにしていた課題に取り組むべきときが来たのだ。
彼ときっぱり別れた美智さんは、婚活をスタートした。
最初は、周りに「結婚したいから、誰か紹介してくれない?」と言ってみた。
しかし、周りはすでに結婚している友人か、出会いのない同業者しかいない。そこで、結局は、『結婚情報サービス』、いわゆる『ネット婚活』を始めることにした。
ネット婚活スタート!
本当は引きこもりだし、人見知りだけど、そんなことも言ってられない。「こういうのって勢いが大事だから」と、美智さんは彼と別れた翌日に、勇気を出して登録した。
すると、登録直後からたくさんの申し込みが来た。
私は当時、彼女からこんなメールをもらっている。
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「昨日に引き続いて、さっき、2つ目のサイトに登録してみたんだけど、半日でもの凄い数のメッセージと“お気に入り”が来ているの! 40代や50代から全部で100件くらいかな。昨日登録したもう一つからも100件はないけど、今こうやっている間にもどんどんメッセージと“お気に入り”が来るよ! 凄いよ、これは婚活の大きなチャンス市場だよ!」
興奮が伝わってきた。