2024年11月22日(金)

未婚大国ニッポン~“絆”のゆくえ 「まだシングル、ずっとシングル」

2015年11月5日

 

「好き」より条件で選びたい

 

 「流石に美女は違いますね」と返信すると、

 「違うよ、私は選り好みしないからたくさんメッセージが来るんだよ」と苦い表情の顔文字を送ってきた。

 美智さんは厳しい条件を付けて相手を絞ることをせず、最初のハードルを低くして、メッセージをくれた人の中から、ていねいに見ていきたいと言う。

画像:iStock

 「顔には人格が出るから、まずは顔写真を見て、あとは、年収を明かしてない人もやっぱりダメだよね」

 自分自身の写真は「キレイメのを載せているから、会ったらヤバイかな」という1枚を選んで載せた。私も見せてもらったが、年齢を超越した彼女の魅力が映し出されたよい写真だと思った。

 その後は、「メール交換をしている人の文章がなかなかいいの」という男性が現れて、毎日やり取りを重ねた。

 写真が好みのタイプで、文章が気に入り、あとは「会ったときに写真と違ったらどうしよう」という不安があるだけだったので、やり取りをする相手は、早々に彼一人に絞った。

 

メールで盛り上がった彼

 

 ところが、実際に会ってみると、

 「全然駄目だった。だって都内に住んでると言ってたのに、よく聞いてみたら、千葉に持ち家があると言い出してくるんだよ。それって詐欺じゃない? 私は千葉には住めないから、『なら最初から無理じゃん』みたいな……」

画像:iStock

 彼一人に絞っていただけに、ダメージは大きかった。

 その後も美智さんは、精力的に相手を探そうと活動をしたが、仕事が立て込んできたこともあって、”次“はなかなか現れなかった。

 「『会ってみて駄目だった』っていうのは当然の行程というか、仕方のないことだよね。だからどんどん会うしかないよね」

 そう思っても、会いたい人は現れない。

 「あーあ、目ぼしい人ってどこにいるのかな? なんかそうこうしているうちに、さっき、占いで『今年、会う男はダメだ』って言われたよ。運勢的には2~3年前に会った人の方がいいだろうって……。占いにまでこんなこといわれて、もう右往左往だよ~~」

 ため息を深くついた。


新着記事

»もっと見る