つまり、年間8,760時間の約36%にも上ります。なので、少なくてもその時間数は住民だれでもが活用できるように共用・開放することが望まれます。
校舎内には、即生涯学習の推進に転用可能な家庭科室やパソコン室、工作室や視聴覚室などの特別教室がありますからね。
秋津モデルのスクール・コミュニティは、校舎内1階の4つの教室=秋津小学校コミュニティルームの鍵を住民委員15人が持っていることから、3.11東日本大震災の際には避難所としての機能を住民自治で果たすことができました。このように、スクール・コミュニティは自主防災の学校でもあるのです。
狭義と広義の2つの学社融合を推進する
スクール・コミュニティ
ところで図中の「狭義の学社融合」は、学校の開校時間帯での住民との授業や行事などを協働する状態を示します。ですから、子どもらは学校の授業にカウントされます。
また「広義の学社融合」は、開校時間帯以外を含む学校施設の住民への共用・開放の状態です。上限年間365日を通して実施可能ですが、学校の授業ではないことが大きな違いです。
秋津小学校の校庭に手掘りで掘った防災用の井戸水でドラム缶風呂を楽しむ秋津の子どもたち
秋津のスクール・コミュニティは、この狭義と広義の2つの学社融合の推進により、学校を拠点とした生涯学習・次世代育成・まち育てにまでいたってきています。
さて、熊本は暑くなってきました。ご自愛いただき心身ともにお元気になられることを祈念しています。
では次回まで、アディオス! アミ~ゴ!
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