Wedge REPORT

2016年7月4日

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 「村八分にあうので名は出せませんが、絶滅の危機に瀕している状況で、卵すら産ませず巻き網で一網打尽にするのはやめたほうがよい」と境港の漁業関係者も嘆く。

 クロマグロ資源量の下方修正を受けて、今後注目されるのは資源管理措置を強化するか否かという点である。

 水産庁に今後の対応について尋ねたところ、「色々なところで色々な意見が出ている。様々な立場の方がおられるので、広く意見を聞きながら対応していきたい」という回答であった。

 これまで資源評価は下方修正を繰り返してきたが、今後繰り返さない保証はどこにもない。「毎度のように下方修正を繰り返すうちに絶滅してしまった、職も失ってしまった、となっては困る」と千葉県勝浦市で漁師をする鈴木正男さんは話す。

 「海の中のことはわかりづらい」。水産関係の取材をするとよく耳にする言葉である。であればこそ、この言葉を言い訳に使うのではなく、取り返しのつかない事態になる前に、保守的な資源管理措置を施し、持続可能な資源の利用を図っていくべきではないか。今回の下方修正を受けて、水産庁がどのような資源管理措置を行うのか、注目が集まっている。

  
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◆Wedge2016年7月号より

 

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