野嶋剛が読み解くアジア最新事情
アジアウォッチャーの第一人者である記者が、中国、台湾、香港を起点に、アジアを複眼的にウオッチしていく。
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2019/03/19 野嶋 剛
頼清徳氏は、人気では民進党の政治家のなかではナンバーワンだが、党内の主流派は蔡英文総統の再任を目指すことで一致しており、複雑な戦いになりそうだ。
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2019/02/12 野嶋 剛
日本美術界にとって「奇跡の発見」と称してもおかしくない戦後初公開の名品中の名品が、顔真卿展会場の目立たない場所でひっそり展示されている。
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2019/01/31 野嶋 剛
雨傘運動後の香港映画たちが突きつけられた難題に対して、『誰がための日々』はひとつの答えを見せてくれる作品となっている。
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香港雨傘運動の「女神」が語った中国への抵抗の決意
2019/01/09 野嶋 剛香港雨傘運動で中心的な役割を担い、「民主の女神」とも称される周庭(アグネス・チョウ)さん。J-POPや日本のアニメが大好きな彼女は、この年末年始を日本で過ごした。中国の圧力が強まり、存亡の危機に瀕していると言われる香港の民主。周庭さんはそ…
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2019/01/08 野嶋 剛
中国は、経済成長で豊かさを手に入れた。しかし、成長に追いつけない人々には、満たされない欲望の空洞が生まれた。映画人たちは、その空洞を、あの手この手で描きだす。本作でも、欲望の空洞に侵された男の破滅が描かれる。時代の変化に乗り遅れる者とそう…
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2018/12/26 野嶋 剛
「福島など5県の食品輸入を禁じる規制を継続する」という住民投票を行い、77.7%の賛成票を集めて可決された台湾。その背景を、ジャーナリスト・野嶋剛氏が読み解く。
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明かされる「華麗なる一族」の正体
2018/12/12 野嶋 剛逮捕のなかで、孟晩舟が父親の任正非と姓が違うので、どのような関係にあるのだろうかと興味が湧いた。香港、台湾、中国、米国のメディアの報道を総合してみると、「華麗なる一族」が浮かび上がった。
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統一地方選挙後の中台関係
2018/11/27 野嶋 剛民進党から国民党にトップが交替した高雄市や台中市には目に見える「配当」を与え、台湾社会に「親中・反中」の間で分断を作り出そうとするに違いない。
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2018/11/21 野嶋 剛
まるで流れ星のように終わってしまった翻訳家としての活躍は、この10年の台湾文学を一掴みにして日本の読者に投げつけて、「さあ、楽しんでくれ!」と言い放って消えていったようなものだ。ひどい仕打ちではないだろうか。
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2018/11/07 野嶋 剛
台湾で次期総統選の行方を大きく左右すると見られる統一地方選が11月24日に迫っているが、与党・民進党の敗北は不可避な情勢だ。4大都市である台北、新北、台中、高雄のすべてを落とす可能性があり、特に民進党優勢の地盤で安泰と見られた高雄で敗北す…
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2018/07/11 野嶋 剛
先週マレーシアを訪れた時、旧知の華人たちに囲まれて食事をする機会があったが、マレーシア人口の4分の1を占める彼らは、マハティール首相の再登場に戦々恐々としていた。
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陳浩基氏が「香港返還」をあえて淡々と描いたワケ
2017/12/18 野嶋 剛香港発の本格警察ミステリー『13・67』は大きな反響を呼び、すでに3万部に達している。「週刊文春ミステリーベスト10」と「本格ミステリ・ベスト10」の海外編で1位を獲得。著者・陳浩基氏へのインタビューを通じ、この作品がどのように書かれたの…
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2017/12/13 野嶋 剛
受け取った叙勲の勲記を両手で高々と掲げた。細い体に細い目。どうみても台湾によくいる小老闆(中小企業の社長さん)にしか見えないこの人が、創業から40年間を費やし、GIANTという台湾の町工場を、世界の自転車完成車メーカーのトップに育て上げた…
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香港民主活動家・「長毛」梁国雄氏インタビュー
2017/08/29 野嶋 剛中国政府の介入で「一国二制度」の形骸化の危機が叫ばれている香港でいま、民主化運動に関わってきた人々への政治的弾圧が激しさを増している。香港民主化運動の代表的存在である梁国雄氏に話を聞いた。
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2017/07/13 野嶋 剛
香港映画『十年』が日本で22日より公開される。「10年後=2025年」の香港はいったい、どのような社会になっているのか。不安と恐怖のなかに、かすかな希望はあるのか。そんな香港の若者たちの絞り出すような必死の問いかけを正面からぶつけた必見の…
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2017/03/28 野嶋 剛
香港の行政長官選挙の結果が26日、明らかになった。近年の懸案である「中港矛盾(中国と香港の対立)」は、この選挙によって改善の方向に向かうどころか、さらに深まってしまった恐れがある。
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2016/10/15 野嶋 剛
フィリピンには、世界の記憶に残る指導者がよく現れる。個性あふれる歴代の大統領のなかでも、マルコス元大統領は、靴のコレクションで有名になったイメルダ夫人とあわせて、ひときわ抜きん出た存在だ。
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2016/08/08 野嶋 剛
日本に対して強い関心を持つ人々のことを「哈日族」という呼び方が流行したが、いまの日本では少なからぬ「哈台族」が生まれているように思える。
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2016/06/23 野嶋 剛
天安門事件の記憶が薄れ、「六四記念館」の存在が風化するとすれば、それは「香港式愛国」の終焉であり、香港と中国との絆が風化することに等しい。
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