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北インド放浪3カ月 第22回
2017/12/31 高野凌食事が終わったころ、ちょっと目立つニッポン女子とイケメン系インド男子のカップルが食堂に入ってきた。他に客はおらず四人でおしゃべり。女性はチアキ35歳、男子はアテナ28歳。二人は6カ月前にアテナが住むバンガロールで知り合った。
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北インド放浪3カ月 第21回
2017/12/24 高野凌リカさんは大学在学中から海外に頻繁に出かけ卒業後東京で少しOLをやってからロンドンへ。ロンドンでは日本企業でアルバイト。そして商社やメーカーの独身駐在員と合コン三昧。それからオーストラリアでワーキングホリデー。
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北インド放浪3カ月 第20回
2017/12/17 高野凌7月24日。リカさんとは温泉寺院で朝風呂を浴びた後で二度も偶然に出会った。村外れでカフェをやっていると聞いたのでランチの後で散歩がてらに遊びに行った。カフェから渓谷一帯が眺望できる。
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北インド放浪3カ月 第19回
2017/12/10 高野凌ゲストハウスの日本食堂のテラスでダラダラしていたら乳児を抱えた日本人妻がアルゼンチン人の旦那と一緒に現れた。近くの宿で逗留しているらしい。
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北インド放浪3カ月 第18回
2017/12/03 高野凌ヴァシュシトの日本食堂の女将、Hさんと朝食後に雑談していたら、イスラエル人の話になった。ヴァシュシトはマナリーの北5キロに位置するので、マナリーに滞在している若いイスラエル人が多数遊びに来る。
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北インド放浪3カ月 第17回
2017/11/26 高野凌7月22日。マナリーの郊外の温泉寺院で有名なヴァシュシトで“沈没”。“沈没”とはバックパッカー用語で観光やハイキング等のアクティビティーを何もせずにダラダラとして無為徒食をして日々過ごすことを指す。
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北インド放浪3カ月 第16回
2017/11/19 高野凌55歳という年齢を聞いた瞬間に、ソ連邦のエリートとして学生時代を過ごしてソ連崩壊後の激動時代を生き抜いて来たのであろうと想像した。彼女の英語力や話し方から相当の知識人という第一印象を受けた。
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北インド放浪3カ月 第15回
2017/11/12 高野凌15時間のローカルバスでの大移動の果てに午後8時前に有名避暑地マナリーのバスターミナルに到着。マナリーは海抜2000m、クル渓谷北部に位置する。温泉で有名なヒンズー教寺院があるというのでマナリーから5キロ北にあるヴァシュシトまで豪雨の中を…
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北インド放浪3カ月 第14回
2017/11/05 高野凌7月16日。午前4時過ぎに起床。緊張で4時前から目が覚めてしまった。早朝からローカルバスで悪路を走り5000メートルの峠を越えるのだ。英国統治時代から避暑地として有名なマナリーまで12時間の大移動だ。
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北インド放浪3カ月 第13回
2017/10/29 高野凌2人連れの女子高校生が「山羊肉は美味しいか」とか「チョウメンには辛子ソースをかけると美味しい」とか色々とお節介親切に話しかけてくる。近くの高校で勉強しているらしい。可愛い高校生とおしゃべりしながらランチをしているとウキウキしてくる。
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北インド放浪3カ月 第12回
2017/10/22 高野凌インド最古のチベット仏教僧院のあるタボのバス停で次の目的地であるスピティー渓谷の要衝の町カザへ行くバスを待っていた。定刻8:30になっても誰もいない。少々不安になってくると2人の欧米系女子が現れた。
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北インド放浪3カ月 第11回
2017/10/15 高野凌ポーランドはEUのメンバー国であるが逆にEUの規制に縛られて自由にお金を稼げないという不満があるという。EU規制によりトラックドライバーは1日9時間という走行規制がある。
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北インド放浪3カ月 第10回
2017/10/08 高野凌イバンという風変わりな名前は母親がロシア名のイワンから名付けたという。「寝る前にウィスキーを飲んでいるのは瞑想(meditation)と治療(medication)が目的なのだ」と冗談めかして説明したらイバンは真面目に「素晴らしい仏教的な…
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北インド放浪3カ月 第9回
2017/10/01 高野凌なぜインドの床屋ではいつも客が待っているのかすぐに理由が分かった。インド人は髪の毛や髭が濃いので日本人の数倍は手間がかかるのだ。しかもインド男子はお洒落で注文が細かいようだ。
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北インド放浪3カ月 第8回
2017/09/24 高野凌インドでは近年病人が急増しているが、原因は劣悪な工業製品である。父の時代には商品は良心的な職人魂(craftmanship)で造られていた。例えば髭剃り用カミソリは一度購入すれば一生使えた。すなわち生産者は品質を保証していたから人々は安心…
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北インド放浪3カ月 第7回
2017/09/17 高野凌なぜインド人がインド国軍を誇りに思っているのか、インド人は中国をどのように認識しているのかサンジーンの見解は興味深いものであった。
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北インド放浪3カ月 第6回
2017/09/10 高野凌ジョーは日本の失敗は米国がまさに学ぶべきポイントだと頷いた。米国初等公教育では読み書き算盤という学習のツールや基礎的知識の習得が伝統的に疎かになってきた。生徒の自主性を育て多様性を尊重するという名目のもとで規律順守や地道な努力が軽視される…
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北インド放浪3カ月 第5回
2017/09/03 高野凌夜行バスとはいえ普通のタタ社製旧式バスであるから座席は鉄製で背もたれは垂直。ほぼ満席で一晩中走り続けて偶に暗闇の中で停車しては地元の人間が乗り降りしていた。しかし慣れとは恐ろしいものでウクライナの青年と最初の一時間ほど雑談した以外は数回目…
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北インド放浪3カ月 第4回
2017/08/27 高野凌聖地の道という道は神聖なる牛の糞尿によりキツイ臭気で覆われている。空気が淀んでじめっとしている。そのうち蠅も気にならなくなり「まー、いいかっ」という諦観と脱力感を覚える。
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北インド放浪3カ月 第3回
2017/08/20 高野凌インドを歩いて奇妙なことに気づいた。どこに行っても中国人観光客に会わないのである。いわゆる“中国のプレゼンス”がほとんど感じられないのだ。世界中どこでも観光客だけでなく商人・労働者など様々な階層の中国人を見かけるのに不思議であった。
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