「この世の地獄」を演出するロシア

反体制派の”過激化”が狙い、露のアレッポ攻撃の深謀遠慮

ロシアの目標は軍事的勝利ではなく、あくまでも政治的な勝利だ。反体制派を弱体化させて、内戦の終結方式やアサド政権に代わる新政権の発足に当たって強力な“拒否権”を獲得することだ。

TPP推進はオバマだけ、米の惨状

オバマが一人でアジア重視政策の主要な部分、TPPの締結を主張している。

一人っ子政策変更の中国で顕在化した新たな3つの…

中国では長年続いた「一人っ子政策」が全面変更され、すべての夫婦に子供2人の出産が許可されたが、変更から約半年を経て、様々な問題点が明らかとなってきている。

アメリカのIS首都奪還作戦が破綻しているワケ

イスラム国の首都であるラッカの奪回作戦はトルコとシリアのクルド組織YPG（クルド人民防衛隊）との間の戦闘のために遅れるかもしれない。

米軍を受け入れるインドの狙い

今回のインド国防相の訪米では米軍にインドの基地を兵站のために使わせる協定が署名されるなど、これまで積み上げられてきた協力が花開いた。

相次ぐテロで警備増強、軍や警察に漂う疲労感

国内でテロが立て続けに起きているフランス。フランスの内務省や国防省は、警備体制の限界に頭を悩ませており、国民は成果が出ないテロ対策への不満を抱えている。

中国人は幸せか？　不幸せか？

チャイナドリームの行方

昔の友人がチャイナドリームを実現したことはご同慶の至りだが、僕にとってみるとそのスピードが速すぎることが気がかりである。

社会主義的政策が招いたベネズエラの食料危機

10年ほど前、中南米の貧困解消のモデルになるかもしれない、とまで言われたベネズエラは、今になって前政権の社会主義的政策のつけを払わされている。

英国はいつEU離脱通告を行うのか？

欧州の首脳たちは、塹壕に籠るのではなく、英国との新たな関係を築くことによって、多様化した、より柔軟なEUモデルに到達する方途を考えるべきだ。

中国依存から抜けられなくなる豪州

豪は安全保障で米国に頼らざるを得ないですが、中国を刺激して経済的報復を受けることを恐れている。

エジプトIMF融資基本合意、負担強いられる国民…

“アラブの春”以降、深刻な外貨不足に悩むエジプト。ついにIMFが融資に乗り出すこととなったが、負担を強いられる国民からは早くも不満の声が上がっている。

米・トルコ関係を左右するクルド人問題

エルドアンは、シリアの虐殺の余波がトルコに及ぶのを許容するよりは、クルドが勝利するのを助ける方が、失うものが少ない。

中露合同演習はなぜ南シナ海で行われたのか

「海上連合2016」を読む

9月12日から19日に掛けて、中国とロシアは「海上連合2016」と題する共同演習を南シナ海で実施した。その実態は如何なるもので、狙いは何であったのか――。

油価下落は止まらない 年内に20ドル台突入か

OPEC開催により一時的に値上がりした原油だが、ここのところ急速に値下がりしている。その理由は中東諸国の情勢だけでなく、米国や中国にもあるようだ。

高まるトルコの反米感情

ある西側の外交官は、現時点でトルコがNATOを離れる心配はない、ただ、プーチンは今後もトルコを米国やEUと対立させようとするだろうと言う。

欧州で広まる完全菜食主義の弊害

ベジタリアンに対し、肉や魚だけでなく、卵、バター、はちみつなど動物由来製品を一切食さない人を完全菜食主義者の“ビーガン”と呼ぶが、今これが世界で広まりつつある。

個別交渉でASEANの切り崩しを狙う中国

南シナ海問題

糸口の見えない南シナ海問題。次なる中国の一手は、フィリピンをはじめとする力の劣る近隣海諸国と個別の二国間合意を結ぶことだ。

通信帝国の拡張競争、米ベライゾン次の一手

ベライゾンの事業拡張は様々な分野に波紋を広げることになる。特に自動車分野への本格的参入という点で、ライバルたちも今後同様の動きを見せる。

TPPでないのなら、何がベストなのか？

米ワシントンポスト紙が「TPPでないのなら、何なのか」という社説を掲載し、オバマ政権中のTPP批准が遠ざかっていると批判。

北朝鮮に加担する中国企業を潰せ

なぜ米国が武器取引、貿易や資金洗浄などで北朝鮮に加担する中国企業を一社たりとも制裁していないのか？