国防日報は3月9日から始まった米韓連合演習「自由の盾(Freedom Shield)」の特集を連日行っている。そこから見えるのは、ウクライナ、ガザなど戦場から得られた戦訓が色濃く反映されているということ。韓国は「今夜でも戦える」をスローガンに士気を高めているが、武器輸出では9位に後退するなど快進撃に翳りが見えてきた。
2026年自由の盾(Freedom Shield)演習が始まる
ウクライナの戦場でロシア軍が使う砲弾の多くは北朝鮮製だ。北朝鮮は砲弾に加えて弾道ミサイルも供給し、さらに最大1万数千人の将兵をロシアの占領地に送り込んでいる。
そのイランは、ウクライナ戦争でロシアに自爆ドローンを提供する一方、米国とイスラエルによる核廃棄圧力に晒されている。現代の安全保障は、脅威国が互いに補完し合う「複合危機(ポリクライシス)」の時代に入った。
この複雑な安保環境を背景に、韓国では3月9日から19日までの予定で米韓連合演習「フリーダム・シールド(FS)」が始まった。今年の演習を際立たせるのは、その「深み」にある。
最大の焦点は、未来連合司令部の「完全運用能力(FOC)」の検証だ。李在明大統領は任期中の戦時作戦統制権転換を公約に掲げている。これまでに前提となる基本運用能力(IOC)は検証済みで、第2段階のFOC検証を受けて、最終段階の完全任務遂行能力(FMC)検証が行われる。
このような重要な段階にあるためか、韓国軍合同参謀本部の陳泳承議長は演習開始直後から連日、前線部隊や連合軍司令部の戦時指揮所(CPタンゴ)を視察し、ブランソン米韓連合軍司令官とともに「今夜でも戦える(Fight Tonight)」態勢を繰り返し訴えている。

