ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育てのススメ

2018年4月6日

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小川大介 (おがわ・だいすけ)

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大学受験予備校、大手進学塾で受験国語の看板講師として活躍。難関中学、国公立大学医学部などへ多数の合格者を送り出す。2000年、さらなる学習指導の理想を追求し、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立。教科指導スキルに、声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。著書に『小川式[声かけ]メソッド』(宝島社)、『中学受験 基本のキ!』(共著:日経BP社)、『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『論理力は小学6年間の国語で強くなる』(かんき出版)など。今年10歳になる男の子の父。

優先的に教えてあげたい5つの行動

 メンテナンスのやり方はただ一つ。「褒める」ことです。

 仕事から帰ってきて、「片付けできたね、えらい!」と褒める。

 宿題が完全ではないにしろ終わっていたら、「宿題に自分でとりかかったね。えらい!あと少しがんばって!」と褒めつつ、励ます。

 教えたからできて当たり前、ではなく、「できたね」「できるね」と毎回褒めるのです。

 子どもが自分ひとりでできたことについて、ちゃんと毎日褒めてあげる。認めてあげる。そうすれば、本人はさらに安心して自分で行動できるようになっていきます。

 一方、時間のない中で「あれやりなさい」「これ、こうしなさい」と短い言葉で伝えるやり方では、その瞬間の時間は短くてすみますが、仕事から帰ってきてから叱ったり、できていないところを手伝ったりして帳尻を合わせる必要が出てくるので、トータルすると大変な時間をかけることになります。

 ですから、毎日繰り返される行動については、「これならできる」と体で分かるところまで、時間を取って教えてあげるほうが結局は得なのです。優先的に教えてあげたい項目は次の5つ。

1.帰宅してすぐカバンから荷物を出して、それぞれを置くべき場所に移動するまでの行動。
2.宿題にとりかかってから完了させるまでの行動。
3.分からないとき、困ったときに取ればいい行動。「調べる」「印をつけておく」など。
4.次の日の準備を完了させるまでの行動。
5.決まった時間になったら遊びを終了するための切り替え行動。

 この5つを子どもが一人でできるようになれば、一日の過ごし方が大きく変わってきます。毎週末に一つずつ取り組むとして、2カ月もすれば子ども一日の過ごし方は激変するでしょう。

 お母さん、お父さんのストレスも激減すること間違いなし。

褒める仕組みづくりをしよう

 その効用を継続するために、親は「帰ったらどう褒めるか」を具体的に考えておくようにしましょう。

 帰宅したら、何を褒めてあげようかな。

 完了していないにしても、取り掛かっていたならどんな言葉で褒めてあげようかな。

 今日はあの子は何を褒めて欲しいのかな。

 と、帰り道でもいいですし、昼休みの時間にメモをするのでも良いので、子どもを褒めるルーティンも自分自身の生活に組み込んでいただきたいのです。

Before 体で分かるように教える
After    行動を褒める

 私はこのセットを「褒める仕組み」と呼んでいますが、このセットで子どもたちは自分自身でがんばってくれるようになります。

 まずは一つ、優先的に教えてあげたい行動のいずれかについて、「褒める仕組み」を作ってみてください。

 次回は「時短子育て術」の一つ、「朝ご飯ミーティング」についてお話ししたいと思います。
 

  
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