二拠点生活は、向こうからはやってこない
1年後、「お金が…」「時間が…」と言っている場合は、きっと長くは続くまい。でも、ひとたび二拠点生活を始めた人の中で、そうした愚痴をこぼす人はほとんど見ないといっていい。いや、「お父さんに引きずられて仕方なく」という家族のメンバーがいたら、そんなことを言われるかもしれない。その人は早晩やめてしまうかもしれないが、家族の中にも多様性があっていい。
二拠点生活は誰に頼まれてするものでもなく、自分で好き好んで始める暮らしである。好きなことは続けたい。続けるためにはデメリットを乗り越える努力をする。だから結果として、このライフスタイルは「アリ」となる。初動には少々パワーを要するが、始めてみると、始める前とはまったく違う風景が見えてくるから、やめられない。
次回は、二拠点生活を長期間続けた時にこそ見える風景とは何か、気付く重さは何か、挙げてみたい。
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