Wedge REPORT

2019年2月19日

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馬場未織 (ばば・みおり)

二拠点居住ライター

日本女子大学大学院修了後、建築設計事務所勤務を経て建築ライターに。2007年から平日は東京、週末は千葉県南房総市の里山の二地域で居住する。田舎暮らしなどをテーマに執筆活動を展開。南房総の里山と都市に暮らす人をつなぐNPO法人南房総リパブリックの理事長も務める。著書に『週末は田舎暮らし ~ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記~』(ダイヤモンド社)、『建築女子が聞く 住まいの金融と税制』(共著・学芸出版社)など。

二拠点生活は、向こうからはやってこない

 1年後、「お金が…」「時間が…」と言っている場合は、きっと長くは続くまい。でも、ひとたび二拠点生活を始めた人の中で、そうした愚痴をこぼす人はほとんど見ないといっていい。いや、「お父さんに引きずられて仕方なく」という家族のメンバーがいたら、そんなことを言われるかもしれない。その人は早晩やめてしまうかもしれないが、家族の中にも多様性があっていい。

 二拠点生活は誰に頼まれてするものでもなく、自分で好き好んで始める暮らしである。好きなことは続けたい。続けるためにはデメリットを乗り越える努力をする。だから結果として、このライフスタイルは「アリ」となる。初動には少々パワーを要するが、始めてみると、始める前とはまったく違う風景が見えてくるから、やめられない。

春の訪れを告げる、フキノトウ。食べられる野草を探すのも田舎暮らしの楽しみだ

 次回は、二拠点生活を長期間続けた時にこそ見える風景とは何か、気付く重さは何か、挙げてみたい。

  
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