Wedge REPORT

2019年6月14日

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ここにきてパレットの使用が激増

パレット補修作業

 しかもここにきてパレットの使用が激増しているのだ。ご多分に漏れず、人手不足だ。これまで、軽い商品などは、配送するトラック運転手が手作業で積み込みしていたが、トラック業界も人手不足が著しく、手積みする必要がある荷物は取り扱わないと、これまでとは大きく風向きが変わってしまったからだ。

 また政府も「働き方改革」「ホワイト物流」を推進しており、サービスという名のもとの重労働は許容されない社会になってきている。そのため、これまで使用していなかった業界でも、パレットの利用が進んでいるのである。

 そもそも、日本でパレットが使用されはじめたのは、第二次世界大戦時に米軍が使用していたものが、戦後日本に入ってきたからだとされている。高度経済成長もピークに達し「大量輸送大量消費」の時代、人件費も高騰していたこともあり、一気に普及が進んだ。バラバラだったサイズを統一し、流通シーンに利用しようと、1100ミリ×1100ミリで「JIS規格」が定められ、「11型」と呼ばれるようになった。

 しかし、規格の統一は遅々として進んでいない。ユーザーごとに仕様に対する要求が細かいというのが日本の特徴で、標準化率は30%しか進んでいない。欧州では99%、アメリカが80%、韓国でも50%まで進んでいる。パレットの標準化の遅れが、日本の物流を非効率にしているとも言われる。

 次回、パレット規格の統一に向けた動きを紹介する。

  
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