7月29日の午後、インド最大のコーヒーチェーン「Café Coffee Day」を展開するCafé Coffee Day グループ(以下CDG)の創業者であるV・G・シッダールタ氏が行方不明になったと報道され、その2日後の31日彼は行方不明になった場所の近くの川から遺体で発見された。
シッダールタ氏は遺書を残しており警察は自殺と発表、このニュースは日本でも報道されていたようなので耳にした人も多いだろう。
遺書は彼の会社の役員や彼が「family」と言っていた社員に向けて書かれており、自殺の原因としてプライベートエクイティファンド(PEファンド)からの圧力や、税務当局からの嫌がらせをあげていた。
確かに彼はPEファンドからの株式の買戻し要求や、税務当局からの複数の追徴課税の指摘により資金的に苦しんでいたのは間違いない。
しかし、巨大企業CDGを率いる彼にとってその程度のプレッシャーは特段大きなものとは考えにくいし、さらにある銀行関係者の証言では彼自身が「保有する株の売却で資金融通の目途はたった。今直面している問題はほぼ解決できた」と周囲に話しいたことが分かっている。
加えて彼が率いるCDG自体も資金的には大きな問題を抱えていないことからその自殺を疑問視する声も一部からは聞こえるが、その状況や遺書からほぼ自殺と考えて間違えなさそうだ。