北京五輪で日本団体の躍進期待
村元と高橋は、競技をやるからには北京オリンピックを大きな目標としていく、と明言した。
2014年ソチオリンピックから、フィギュアスケートに団体競技が加わった。これは国際スケート連盟の、4種目バランス良く揃ってこそ真のスケート大国、というメッセージをこめて設置されたものである。
日本はソチでは羽生結弦が金メダル、平昌では羽生が再び金を手に、宇野昌磨が銀メダルと男子で金銀独占という素晴らしい成績を修めた。だが団体戦では、二回とも5位に終わっている。
そんな日本にとって、カップル競技を強化していくことは長年の悲願でもあった。
高橋と村元は来年の1月から、アメリカに拠点を移していよいよアイスダンスのトレーニングを開始する。初挑戦の高橋にとって、もっぱらの課題はパートナーと滑りをあわせていくこと。そしてリフトやダンススピンを学ぶこと。
2人が師事するマリナ・ズエヴァは、ソチオリンピックアイスダンスチャンピオン、メリル・デイビス&チャーリー・ホワイトなどの指導をしてきた経験豊かなコーチであり、これまでに小塚崇彦、本田真凜など多くの日本スケーターの作品も作成して来たトップ振付師でもある。
彼女の指導の元、村中&高橋組がこれからどのようなアイスダンスチームに育っていくのか。日本のアイスダンス界に、大きな変化が訪れようとしている。
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