2024年5月21日(火)

Wedge REPORT

2020年1月8日

求められる粘り強い交渉

 こうしたことから、LNGの供給面はかなり余裕が生まれてきている。しかし、LNGは石油と同様に戦略的な資源商品となっているため、なかなか日本一国だけで都合よく価格をコントロールすることは難しい。日本のLNGの年間輸入量は、18年は8000万トンで、世界最大の輸入国だ。これまでの経験を生かして粘り強く交渉して、将来の需給情勢を見極めながら値下げを勝ち取っていくしかない。

 その点でカギとなるのが、米国から供給されてくるLNGの価格だ。トランプ政権は貿易赤字の解消にもなるため、日本や中国に売り込みたい狙いがある。そこで、日本としては中東などほかのLNG輸出国に対して、米国からのLNGをけん制材料に使えるのではないか。これからの価格交渉は、長期契約に安住はできない。こうした多国間の力関係を利用しながら、少しでも国益につながる形でのエネルギー調達が求められる。

  
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