会社に残り、生きていく価値があるのか否か
創業時から、お酒造り、接客、経営に関わることと1人で何役もしてきました。いい意味で少し楽をしたいと思うようになっています。今後、人材を獲得するのは飲食業界の場合、特に難しくなります。そのためにも、労働条件を整えるようにしてきました。特に週休2日制(月、火は休日)や労働時間、賃金などです。みんなのワークライフバランスには気をつけています。生活や気持ちが安定しないと、いい仕事もできないと思うのです。他の飲食店の営業が週6∼7日が多い中、週休2日にすると、5日間でめちゃめちゃがんばって、効率よく稼がないといけないですね。そのための仕組み作りを今、しているのです。
上司と部下の関係?目の前の上司との関係などで悩むのはわからないでもないのですが、長期的な視点で見つめ直すことをお勧めします。その先も会社に残り、生きていく価値があるのか否か。たとえば、10年後、もっと先の定年寸前まで…。残っても達成できるものがないならば、そこを去るのも1つの考えかもしれません。そのまま残り、1人の社員の力で会社を変えるのは難しいと思います。厳密に言えば、ある部分を変えることはできるのでしょうが、相当な労力を払うはずです。その価値があるか否か、でしょうね。会社員をしながら、上司に反発し、自分の考えを押し通そうとするならば、独立をしたほうがよいのかもしれません。それが、その人にとってはいちばんいい選択に見えます。私が、スタッフに言うことでもあります。
かつての同期生や先輩社員、同僚がお店によく来てくれます。みんなスマートで、頭がいいし、エリートで、おもしろい!ありがたいですね。私は、賢くはなかったのかもしれませんね…(笑)。
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