Wedge REPORT

2021年4月12日

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〝何か〟をつかみ取って帰って来てほしい

 前出の球団OBはこうも補足している。

 「原監督から見て、大城は東海大の後輩。その観点から考えると多少は〝ひいき目〟があるかもしれませんが、大城は現状で阿部慎之助には程遠くとも原監督が理想とする〝打てる捕手〟としてチームナンバーワンであることに変わりはない。それでも原監督は、まだ完全に小林を見限ったわけではないと思います。2017年の第4回WBCで小林が侍ジャパン正捕手の座をつかみ、打者としても打ちまくった時の姿を当時評論家だった原監督は目に焼き付けており『彼の打撃はこんなものではなく、やればできるはずなんだ』と事あるごとに周囲に漏らしているほど。しかも何よりファームには阿部二軍監督がいます。

 小林にとってはキツイ環境でしょうが、かつてグアム合同自主トレでも一緒に汗を流して阿部イズムを体感した時のように泥臭さの原点に立ち返り〝何か〟をつかみ取って帰って来てほしいと感じているようです。ただ、それでも小林の打棒が開眼せず巨人での今後の起用が見込めないと判断すれば、複数年契約を残しながらもセ・リーグを含め他球団とのトレードも模索することになるでしょう。

 昨今の原監督は〝飼い殺しだけは絶対にしない〟とそれまでの方針転換を徹底させ、本人と球団がウインウインの関係になるならばトレードも率先して踏み切っていく考えを貫いていますからね。仮にそうなったとしても小林を見捨てるわけではなく、昨年シーズン中にロッテへ放出した澤村(拓一、現ボストン・レッドソックス)やヤクルトへ今季開幕前に移籍した田口(麗斗)と同じように〝選手の未来を考えて〟というスタンスです」

 いずれにせよ、2021年シーズンは巨人で宙ぶらりんの1億円捕手・小林にとって大きな転換期となりそうだ。

  
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