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田部康喜のTV読本

2022年5月26日

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田部康喜 (たべ・こうき)

コラムニスト

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

「街歩き」番組の今後に期待

 関西の私鉄のなかでは、阪急の創業者である、小林一三が「宝塚歌劇団」を創設したり、沿線の住宅街の開発で手腕をはっきしたり、といった逸話に事欠かない。東京の私鉄も関西のそれに負けてはいないことを、「マチノミクス」は明らかにしていく。

 品川編の「京急」である。東京と横浜を最速で結ぶべく、創業した同社だったが、横浜から品川付近にまでは、線路が到達したが、東京府の認可が下りるまで府内に入ることができなかった。「京急高輪駅」のモダンな駅舎を建設して、乗り入れたのは1925年のことだった。

 そして、いま「京急」も巨大な再開発に取り組んでいる。現在ある高架の線路を下におろす形で、その上に巨大な土地を作ろうというのである。府内に乗り入れるまで、創業から20年以上もかかった歴史がいま、再開発の気概になっていることを「マチノミクス」は指摘する。

 新しい「街歩き」番組の今後に期待したい。「マチノミクス」が発見できるのは、おおむね大都市と考えらえるがどうか。仕込みは十分のはずである。テレ東が「経済報道の雄」と呼ばれるのに、この番組が資することを願いたい。

  
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