2022年10月5日(水)

田部康喜のTV読本

2022年5月26日

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田部康喜 (たべ・こうき)

コラムニスト

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

 「経済探偵!マチノミクス」(テレビ東京・BSテレ東系列)は、かつては「視聴率番外地」と揶揄(やゆ)されたテレ東が、経済番組を基盤として「キー局の背中が見えた」といわれるまでになった、その底力をみせる新しい形の情報番組である。

(metamorworks/gettyimages)

 いわゆる「散歩モノ」の番組にみせて、その中身は「ブラタモリ」が地形にこだわり、「ちい散歩」がふらりと触れ合いを楽しむのとは、ひと味違った風合いに仕上がっている。

 「ブラタモリ」のなかで、タモリへの指令書が入った玉手箱に似た、「経済探偵」に必需品である望遠鏡などが入ったアタッシュケースが登場するのは、ご愛敬である。さまざまな「散歩モノ」に対する敬意を感じる。

情報番組に見える経済ドキュメンタリー

 大開発が進む、品川駅周辺と渋谷駅周辺で「マチノミクス」の発見の散歩をする回(5月15日)を観た。俳優の高橋克典とタレント・俳優の岡田結実を品川に、タレント・俳優の原田泰造を渋谷に。このキャスティングもいい。

 高橋克典は品川在住。主演して大ヒットした「サラリーマン金太郎」のロケを駅周辺でやった思い出を語る。岡田結実は、連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で俳優としての才能をみせた。原田もまた、いまや俳優としてのイメージが強い。放送中のドラマ「インビジブル」(TBS)の刑事役もはまっている。

 「マチノミクス」の番組から、ちょっと脇道にそれた。もとに戻ろう。品川編では、テレビ東京のキャスター・大浜平太郎が、渋谷編では解説委員・山川龍雄が、タレント陣の脇を固めている。情報番組にみえて、実は経済ドキュメンタリーの佳作なのである。

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