高まる地域医療の重要性
リフィル処方箋を改革の契機に
総合診療・家庭医療学の第一人者である福島県立医科大学医学部地域・家庭医療学講座の葛西龍樹主任教授は「医師、看護師、そして薬剤師といった各専門職が最大限能力を発揮するためには、彼らが地域を支える多職種保健チームのメンバーとして互いの専門性を認め合い、役割を分担して患者に向き合っていくことが重要だ」と話す。
診療報酬と薬剤師の存在──。リフィル処方箋の普及には2つの〝壁〟の改革が欠かせない。いずれもステークホルダーの痛みを伴うが、医療費は既に年間40兆円を突破しており、国家財政に与えるインパクトは極めて大きい。限りある財源と人的資源を有効に活用するために、日本の医療制度改革の第一歩としてリフィル処方箋の普及に向けて国と医療界はもっと本気で取り組むべきではないだろうか。
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安全保障と言えば、真っ先に「軍事」を思い浮かべる人が多いであろう。だが本来は「国を守る」という考え方で、想定し得るさまざまな脅威にいかに対峙するかを指す。日本人が長年抱いてきた「安全保障観」を、今、見つめ直してみよう。
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