試しに「ランス音楽祭虐殺事件」をクリックしてみると「ガザ国境から5キロメートル離れたランスのキブツ近くで、ユダヤ教の祝日を祝う野外音楽フェスティバル「スーパーノヴァ」の最中、平和な朝が一変した。
午前6時30分、ロケット弾が空を埋め尽くし、人々は安全を求めて避難所を求めて走り始めたが、午前7時までに数十人の武装テロリストがフェスティバル会場を包囲した。ハマスは急速な銃乱射事件を起こし、民間人を人質に取った。
参加者が逃げようとしたとき、AK-47、RPG、手榴弾による致命的な銃撃に直面した。負傷者の一部は、地面にうずくまりながら至近距離で処刑された。
この組織化されたテロにより、270人以上の民間人が殺害され、数百人が負傷し、数十人が人質に取られ、活気に満ちた祭りは恐ろしい光景に変わり、この国にとって暗い一週間の始まりとなった」との解説の後には、犠牲者として誘拐された人の個人名や殺害された夥しい人々の個人名が掲載されている。
また、戦死したイスラエル軍の兵士に関しては、個人名をクリックすると顔写真、年齢、階級および死亡に関する報道へのリンクが表示される。
WEBサイトには「10月7日地理視覚化プロジェクトは、ハマスが犯した残虐行為を包括的に表現することを目指しています。この地図は恐怖の重大さについての認識を促進する考察および教育ツールとして機能します」とある。
地図に寄せられる声
この地図を作成した人物は不明だが、戦死した兵士の詳細が表示されるなどイスラエル政府が関与している可能性は高い。公開直後にイスラエルの報道官イエロン・レヴィ氏は、10月31日の夜にX(旧Twitter)に「ハマスの大虐殺の規模を理解するための資料。虐殺された個々の家族まで詳細にたどり着くこと(ドリルダウンすること)ができる」と投稿している。
この地図がイスラエルの報復行為に正当性を与えるものとして、イスラエル政府の手によって作成されたプロパガンダを目的としたものであるかどうかは、読者のみなさんの判断に委ねるしかない。
レヴィ氏の投稿に対して「まるで憎しみの竜巻に見舞われたようだ」と素直に大規模テロを悲しむ声がある一方で、「素晴らしい地図です。こらから9000人を超えるパレスチナ人の位置を示す同じような地図の作成に取り組む予定ですか。それともガザで殺害された子供の累積数を示すグラフを作成しますか」とのポスト(ツイート)が寄せられている。