2024年5月13日(月)

一人暮らし、フリーランス 認知症「2025問題」に向き合う

2024年3月15日

プログラムの5本の柱

「まず運動についてですが、運動をすると脳への血流が増え、脳に酸素や栄養が補給されて脳の働きが良くなります。また、運動をすることで、炎症やストレスが軽減されたり、脳の細胞死を抑制する神経栄養因子が増えたりすることがわかっています。実際、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は記憶力を高める効果があることが多くの研究で明らかにされています。少なくとも1回あたり30分程度、週2~3日程度の有酸素運動を継続して行いましょう。

 また、よい睡眠をとるのも大事です。睡眠中の脳の活動の一つに老廃物の排出があり、不要なアミロイドβの排出もこの時に行われます。そしてこのメカニズムが働くのは、睡眠が深い時。ですから、認知症を回避するためにも睡眠の質を良くするのは大事です。

 続いてストレスマネジメントですが、ストレスを受けるとコルチゾールやACTHなどのいわゆるストレスホルモンが分泌され全身の血管が収縮して血流が悪くなり、結果として神経細胞が活動するのに必要な酸素や栄養が届かなくなってしまいます。また、ストレスホルモンに晒されると、神経細胞が障害されますので、ストレスをいかに管理するかは、認知症を回避するためにも大事です。

 さらに、知的活動も重要です。『新聞・雑誌を読む』『囲碁・将棋をする』『日記を書く』『絵を描く』『楽器を弾く』『歌を歌う』『パズルをする』など頭を使う活動は脳を刺激し、老化予防に役立ちます。脳も筋肉と同じで、普段使わない部位は衰えていきますし、鍛えれば回復する可能性があります。新しいことにはどんどんチャレンジし、楽しみながら色々な脳の部位を刺激するようにしてみましょう」

 実際のプログラムでは、このほかに「有害物質」の除去を行うとか。つまり、私たちの体には何らかの有害物質が取り込まれており、認知症に関係しているということなのだろう。


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