小さいうちから
実物と名詞を対応させる
ノウハウとして、「小鳥が10羽いて、3羽逃げちゃったってことは、3羽どこかにいなくなっちゃったんだね」「数が減ったのかな?」「じゃあ引き算だよね」というふうに、「逃げる」=「引く」が結びつくような会話をしてみるといいでしょう。
このように、言葉を使って考えることを習慣づけるにも、親御さんからの問いかけがやはり大切なのです。
そして、語彙を増やす工夫をしていきましょう。実践ポイントは三つです。
一つ目は、小さいうちから実物と名詞を対応させることです。「9月になってナシの季節だね」など、買い物や散歩で見かけた物の名前を意識して会話に登場させます。
二つ目は、数を数えるときにいちいち単位をつけることです。「ゾウが2頭」「トンボは匹でもいいけど頭もあり」「イスが4脚」など、物の数え方に違いがあることを伝えていきます。
三つ目は、子どもにはわからないだろうと決めつけずに、いろいろな話を聞かせてあげることです。
わざと難しい言葉を使った後に、「それって○○って意味だけどね」とさりげなく「通訳」します。一つのものごとを示すのに、いろんな言い方があることがわかってきます。
「言葉の理解」を高める機会は、日常のなかにたくさんあります。