ワシントン・ポスト紙ウクライナ特派員のSiobhan O’Gradyが、ゼレンスキーと記者団との会見を踏まえ、「ゼレンスキーはウクライナのNATO加盟についてのNATOの動きを見ているが、まだ米国からの動きはない。ウクライナはNATO加盟をプーチンのウクライナ接収計画から自分を守る重要な安全保障の保証であると見ている」との記事を、10月22日付け同紙に書いている。その要旨、次の通り。
ゼレンスキー大統領はNATO加盟招請への希望を含む彼の「勝利計画」の西側の受け入れについて用心深い自信を示している。しかし彼は、その決定は最終的には米国の立場如何に依存しており、11月の米大統領選挙まで発表されないだろう、と言う。
ウクライナはNATO加盟をウクライナと欧州の安全保障にとり重要であり、プーチンにウクライナ併合戦争をやめさせる唯一の道と考えている。
ゼレンスキーは次のように言う。「1994年にウクライナが核兵器を放棄することに同意したとき、ウクライナは代わりにNATOへの加盟招請を受け取るべきであった。しかし全面戦争と多くの死傷者を出すに至った。今は出口は一つしかない。我々はNATOを必要とする。我々にはプーチンを止める兵器がない。」
ソ連の一部として、ウクライナは大量の核兵器庫を相続した。ウクライナは英、ロシア、米の領土主権尊重の誓約を得て、核兵器庫をあきらめた。
ゼレンスキーはロシアに戦争を終わらせるための彼の計画を推進する、米国と欧州への旅行から最近帰った。ウクライナのNATO加盟への支持を英仏は支持、ドイツは懐疑的だった。彼は、米国については「選挙後、より肯定的反応を希望している」と述べた。
ウクライナは、長い間、米国その他西側の兵器をロシア領内深くの目標を攻撃するために使うことを求めてきたし、勝利計画の重要な事項としてこれら兵器への制限解除に言及している。また、ウクライナはそういう制約がかからない自前の長距離兵器の開発を始めている。
ゼレンスキーは先月の訪米中、バイデン大統領、トランプとカマラ・ハリスに会った。彼は二人の候補者との会談はうまくいったと述べ、トランプとの会合は「最大限肯定的」、副大統領との会合は「非常に良かった」と述べた。