トレーニング法もアップデート
こうした中で驚くべきは、羽生さんが公演後の囲み取材で明かした公演期間中のアップデートだった。
「（公演中も）新しいトレーニングもまた始めています。体の可動域を広げたり、柔軟性を高めたりということだけではなく、使える体の動きと、あとはどれだけリカバリーを早くできるかということも意識しています。
自分の特長である（肉体の）しなやかさ、美しさみたいなものへの磨き方についても、広島（公演）の直前くらいから取り組みを始めています。それがやっと今回、まとまってくれたなという感覚があります。だからこそ、これからまたどんどん変わっていけるんだなという実感もあります」
今なお、試行錯誤を繰り返す中で、必要なトレーニングを追い求めている。
“Echoes of Life”を完全燃焼したこの先のプランは「ないです。ゼロです」と断言した。しかし、その顔に追い詰められた感情はなく、余裕すら感じられる。
フィナーレの挨拶でも「また、皆さんに会える日を楽しみにしています。また、未来でお会いしましょう」と声を張り上げた。
新たなトレーニングが30歳の身体を磨き上げる。そして、さらなる進化の先に、次なる「ICE STORY」が待っている――。
