2024年11月24日(日)

今月の旅指南

2014年3月28日

緋色と白の装束を身に着けた赤毛や黒毛の鬼

 祭り当日は、正午から“練り衆”と呼ばれる行列が2つの組に分かれ、2時間ほどかけて地域をくまなく練り歩く。それぞれ30~40人ほどの行列は、花傘をはじめ、小鬼や大鬼、御幣持ち、音頭取り、囃子方などによって構成。“風流傘”とも呼ばれる花傘は直径2メートルほどあり、桜や椿、山吹、若松と柳を飾り付ける。「やすらい花や」の掛け声とともに、太鼓や鉦を手にした鬼が賑やかにはやし立てながら、疫神を呼び寄せ、憑代(よりしろ)となる花に宿らせていく。

 15時ごろ、今宮神社の東門に到着した2つの組が合流して隊列を整え、本社と疫社を巡り、集まった疫神を御幣によせて納める。赤毛や黒毛の鬼がお囃子に合わせ、長い髪を振り乱しながら奉納する舞が見せ場だ。

 「本社と疫社それぞれの脇に桜の木があるので、時期が合えば花とともに舞う姿をご覧いただけます。また、奉納の後、境内の広場で参拝客に向けて舞が披露されます。近年は町を巡る行列を見たいという方も多くなっています。音を頼りに探してみるとよいでしょう」

 花傘の下に入ると一年健康で過ごせるといわれる。ご利益にあずかりたい。

やすらい祭
<開催日>4月13日
<会場>京都市北区・今宮神社(山陰本線二条駅からバス)
<問>☎075(491)0082
http://www.kyoto-jinjacho.or.jp/shrine/03/019/

◆「ひととき」2014年4月号より

 

 

 

 

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