2024年4月26日(金)

40代からの脳力の磨き方

2009年5月21日

自分にとって脳に良い習慣をみつけて続けよう

 現在の生活習慣のなかで、以上の4つの「脳に悪い習慣」がひとつでも当てはまる人は、生活を改善させなければいけません。そのうえで、これまでお話してきた脳力を高める習慣を、自分が続けやすい方法にアレンジして続けるよう心がけてください。

 脳に良い生活習慣の基本は、「規則正しい生活」です。起床時間や食事時間を決めると体内時計(サーカディアンリズム)が整い、体の調子も脳の働きも良くなります。ただし、元来怠け者の人間が365日それを続けることは、ストレスの原因になることもあります。たまには休日ゆっくり寝過ごしたり、朝食を抜いたりするなどの変化をつける程度なら、脳の働きに影響はありません。ただし、リズムを崩したあとは、すぐいつものリズムに戻すことがポイントです。


表1に、脳に良い習慣の具体例を挙げてみました。おいしいものを食べたり、好きなことに熱中して記憶力を高めたり、適度に運動したり、自分流にアレンジすれば、誰でもできることばかりです。習慣化すれば、脳に良いばかりでなく、健康にも良く、生活を充実させることにもつながります。脳力を高めることを楽しみながら、今後の人生もより活性化させましょう。

【連載】40代からの脳力の磨き方
第1回:「頭は使えばよくなる」は本当だった!
第2回:「脳力を効果的にアップする食べ方」があった!
第3回:脳は適度な運動でまだまだ活性化できる

運動をしながら汗をかくことで、脳をさらに刺激
運動をするときには汗をしっかり出すことが大切です。汗を出すことで交感神経の働きを高め、脳の神経細胞をさらに効率よく増やすことができます。生物のなかで全身に汗腺があり、発汗機能が高いのはチンパンジーと人間だけです。普通の猿は、木陰で生活をする習性があるため、暑くてもジッとしていればしのぐことができました。そのため、汗を出す必要がなく、発汗機能があまり発達しませんでした。一方、チンパンジーは森のなかで常に動き回り、人間は草原で走って餌を追いかけて生活してきたなかで、発汗機能が発達しました。とくに人間は、汗を出しながら走ったことで脳が進化してきたため、今でも運動して汗を出すことが脳を刺激するために重要なのです。

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