韓国で初めて施行された「防衛産業の日」を記念する式典で、李在明大統領は防衛産業大国入りを宣言した。防衛産業の日となった7月8日は、豊臣秀吉の朝鮮出兵に際して、李舜臣将軍の秘密兵器「亀甲船」が初めて投入された日を指す。なんとも韓国らしいチョイスだ。この週の国防日報はK2戦車のポーランド輸出など防衛産業関連の記事が目立った。
李在明大統領が武器輸出国4強入りを宣言
7月9、10日と「防衛産業の日」に関するヘッドラインが続いた。防衛産業の日とは、防衛産業の重要性を国民に知らせ、防衛産業従事者の誇りを高めるために制定された記念日のこと。尹錫悦政権下の2023年、防衛産業発展法の改正で毎年7月8日を防衛産業の日とすることが定められ、今年が初の施行となった。
これを記念して、8日にはソウル市内で記念イベント「K防衛産業、未来の道を探す」が開かれ、李在明大統領がスピーチした。李大統領は「防衛産業が韓国の安全保障を力強くするだけでなく、未来の基幹産業の一つに位置付けられることを願う」と挨拶し、「政府は防衛産業により多くの投資と支援を行い、世界的な防衛産業大国になれるようにする」と強調した。
韓国の聯合ニュースなどは、李大統領が防衛産業を「4強」に育成することを公約に掲げていたと報じたが、4強入りを先に宣言していたのは尹錫悦前大統領だ。尹氏は22年の第1回防衛産業輸出戦略会議で、①27年までに世界の防衛産業輸出シェア5%、②同年まで軍民の技術協力に1兆ウォンを投入、③世界4大防衛産業輸出国を目指す――という野心的な目標を掲げていた。

