暗渠の閉塞
林道を横断する水流、すなわち谷水、沢水あるいは普段は水が流れない涸れ沢もあるのだが、このような個所には、橋梁が掛けられたり、ボックスカルバート(地下に埋設された箱型コンクリート。写真2)、ヒューム管(コンクリート製の管)、コルゲート管(薄い鋼製の波板で作られた管。写真3)が埋設されたりしている。
谷や沢の規模、その上流の集水面積の広さ、地域の10年確率の降雨強度などによって費用対効果を考慮して、具体的な施設や規模が選択される。本当は閉塞しにくい大きめのものにしたいのだが、限りある予算の中ではそうもいかない。
ただし、近年は地球温暖化の影響で降雨強度が大きくなる傾向を示していることから、できれば余裕を持った設計としたいところである。
写真3、4のように暗渠の閉塞によって、沢水が路面に溢れ出して、路面を川のように流れる現象が起きる。写真6から手前は路面が洗堀されていて、林道が川底のようになってしまっている。
さらに盛土部分は構造的に水が浸透しやすいので、路面水が浸透して一気に崩壊流失することが多い(写真7)。
