2025年12月5日(金)

Wedge REPORT

2025年8月9日

吉原の地を守る神社

 江戸新吉原耕書堂から仲之町通りを西に向かって歩くと、この地の守り神である「吉原神社」が現れます。江戸時代には遊郭の入口と四隅にあった五社が明治14(1881)年に合祀され、いまの吉原神社がつくられたそうです。なかでも『べらぼう』の語りを務める九郎助稲荷(綾瀬はるかさん演)の歴史は古く、一説によれば和銅4(711)年まで遡ると言います。

 吉原神社には6つの神様が祀られているので、御利益も多岐にわたります。せっかくなので、いろいろなお願いごとを用意して参拝するとよいかもしれません。

 さらに吉原神社から南に向かって1分ほど歩くと、関東大震災で亡くなった遊女たちを供養する地として知られる「吉原弁財天本宮」があります。境内には、慰霊のために建立された観音像やお地蔵さまが祀られており、いまも日々慰霊の祈りが捧げられているそうです。

 吉原弁財天本宮の近くで、素敵なお店に出会いました。昔懐かしい佇まいに惹かれて暖簾をくぐると、たこやき、やきそば、お好み焼き、あんみつがどれも300円台……! まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのようです。

甘味処 三島屋

 注文した焼きそばは、もちもちとした太めの麺に濃いめのソースがしっかりと絡み、細かく刻まれたキャベツがたっぷりと入っています。とても300円とは思えない味と量に、心まで満たされました。


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