2025年12月5日(金)

Wedge REPORT

2025年8月9日

 緻密な脚本と豪華キャストによる熱演が話題を呼ぶ、横浜流星さん主演の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃の夢噺〜』の舞台である吉原を訪ね、蔦屋重三郎ゆかりのスポットをめぐりました。

江戸新吉原耕書堂

 はじめに訪れたのは、蔦屋重三郎が開いた耕書堂を模した観光拠点施設「江戸新吉原耕書堂」。今年の1月に開業したこの施設は、東京メトロ日比谷線の三ノ輪駅から南東に向かって13分ほど歩いたところにあります。蔦屋重三郎の版元印を染め抜いた藍色の暖簾が目印です。

江戸新吉原耕書堂

 入口の右手には、吉原の成り立ちや蔦重との関わりを記したパネルと「吉原今昔図」が展示されています。明治時代から関東大震災、東京大空襲、公娼廃止を経て、この街がどのように変遷してきたかを見て取ることができます。

 蔦屋重三郎が平賀源内に序文を依頼した吉原遊郭のガイド本『吉原細見』や、花魁が揚屋へ移動する際に履く太夫下駄などの実物も展示されています。

平賀源内が福内鬼外(ふくうちきがい)の名で序文を寄せた『吉原細見』
高さ25.5cm、重さは5kgほどあるという太夫下駄

 店内では、浮世絵をあしらった様々なグッズやお土産の販売も。蔦重ゆかりの地を紹介したパンフレットやマップも配布しており、法被姿のスタッフが吉原の歴史や街の見どころをとても親切に教えてくれました。


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